小児矯正(バイオブロック治療 その3)
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前回は、上顎の焦点を当ててお話ししましたが、下顎についてお話しします。
上の歯は、装置に組み込んだ拡大ネジ(エクスパンジョンスクリュウー)で拡大していきましたが、 下顎は、装置に組み込んだワイヤーの力を利用して拡大していきます。
下顎の第二乳臼歯(E)にバネをかけそれを固定元に下顎のアーチを拡大していきます。
横に広げるだけでなく、 大人の歯の第一大臼歯や、下の前歯を圧下と行って、
骨の中に埋め込むような力を与えることができます。
この辺の話は、専門的な話になりますが、ハイアングルなケースもアンクロックローテーションさせて、改善させるというようなかともできます。 咬合平面という噛み合わせの面をコントロールできるの装置なのです。
治療期間 6年間から8年間 (最初2年間は2週間に1回その後 1カ月1回 )
治療費 880000円
バイオブロック治療のメリット
永久歯を抜かずに、歯並びを整えます。
呼吸機能の改善を目指します(口呼吸から鼻呼吸へ)
後戻りの少ない矯正治療です。(実は、矯正治療は、後戻りしやすい治療です)
バイオブロック治療のデメリット
1週間毎に通院が困難な方(週1回通院していただきたい時期があります)
転勤がある方。特殊な技術による治療の為、この療法を行っている所が少なく転居の場合は他院への紹介が困難だからです。
年齢制限がある。開始乳歯の一番奥の歯がしっかり生えている状態でないと治療できません。遅くとも9歳までの治療をお勧めします。
ある程度の几帳面さ、根気強さが求められる。着脱式の装置になるため、装置をつけ続けること、装置を外し、毎日、装置やお口の掃除続けるなど、親子共に頑張る必要がある。
精密な装置を目的な合わせて作り変えるため、一般的な小児矯正に比べ、料金が高い
本治療法でも困難な症例があります。検査の結果によっては、治療ができない場合もあります。